咬合調整後に耳鳴りが発症した患者様
耳鳴りが起こるのは、人間が音を聞く仕組みと密接に関係しています。
人間が音を聞くとき、まず音が耳の穴を通って鼓膜に伝わります。鼓膜が音によって振動し、その振動が耳小骨によって増幅され、さらに耳の奥に伝わっていきます。そこには、蝸牛(かぎゅう)という音を電気信号に変える器官があり、届いた振動が電気信号に変えられ、脳に伝わることで音として認識される仕組みです。
蝸牛の中には低音域、中音域、高音域などを担当している部位があり、その担当部位に異常があると電気信号に変える機能が弱くなり、脳が音を認識しづらくなります。
聞こえにくい音があると、脳に変化が起こります。脳は電気信号が少なくなったことを感知し、聞こえないことを補うために過度に反応し、電気信号を増幅させます。この反応は音が鳴っていないときにも起こり、「音が鳴っている」と勘違いしてしまうのです。このように、耳鳴りは聞こえなくなった状態を補おうとする脳の反応なのです。
済生会 ホームページより引用
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咬合調整後に始まった耳鳴りを何をもって改善にもっていく事が可能なのか?
耳鳴りは脳の反応であるという事を考えると、改善のヒントはこれ以上咬合調整に固執する事がベストではないのかもしれません。
そこは歯科医師さんと患者様が決める事で鍼灸師である私がとやかく言う事ではありません。
患者様の希望は耳鳴りを改善する事。
身体のバランスから見ていきます。
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肩関節を90度外転した状態で筋力テストをします。
左手の挙上では、全く力が入りません。このようなパターンの方の多くが、左重心荷重です。
そして右に頸が側屈して、下がっています。
軸JIKUインソールの上に立ち再度筋力テストで左手にしっかりと力が入るようになります。
頸の傾きも少し良い感じになり、何より頭が前にでた前方頭位が変化します。
この姿勢に変化してくれば上部頚椎のアライメントが変わり、耳鳴りに何かの効果がでるのではないかと期待します。
カラーとインソールの効果に期待大です。